んんん〜〜〜
ボツにしたSSを供養するよ〜〜〜
全部書き直しや〜〜( ;∀;)
わんぱく舞妓と若頭の恋 続編です。
ボツでも呼んでやるぜって人向け(´・ω・`)
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たたみます。
無意識で胸ポケットを探り、取り出したタバコに気づいてぐしゃりと握りつぶした。
「これ、捨てておいてくれる?」
「うす」
そんなセリフと共に、箱ごと放り投げられたタバコをキャッチする。
代わりにカカシがポケットの中から取り出した妙なものに、不知火ゲンマは訝しげに眉をひそめた。
「……なんすか、それ」
「おしゃぶり」
問われたカカシと言えば、イルカ柄が描かれたおしゃぶりを機嫌よく舌を使ってくるくると何度も回してみせた。
「見ればわかりますけど…」
ゲンマの知る限り、カカシが吸っているそれは赤ん坊の寝かしつけのときに使うものだ。
だからどうしてアンタがそんなもんを咥えているんだと言いかけて、脳裏をかすめたとある人物の姿にゲンマはまさかと顔を歪めた。
はたけカカシといえば、泣く子も黙る任侠木の葉組の若頭だ。
三代目組長である猿飛ヒルゼンの覚えもめでたく、腕っ節の強さと人並み外れた頭脳を持つカカシは、異例の速さで現在の地位まで上り詰めた。
輝く銀髪に左目をまたいだ裂傷というただでさえド派手な見ててくれに、身長はゆうに180センチを超える大男だ。そんな男がおしゃぶりなど咥えて歩いているものだから、周囲の注目を集めないわけがない。
自然と集まった視線の中で、カカシが自慢げに口元のおしゃぶりを指さしてみせる。
「イルカさんが、禁煙中口さみしいでしょうからって買ってくれたの」
「はぁ…」
やはりそうか。
イルカというのは、カカシが執心している千手屋の舞妓のことだ。
カカシいわく、店出しのときに一目惚れして以来、座敷やご飯食べで愛を育んでいるらしい。
愛ねぇ………。
アホくさ。と言いそうになって、おもわず口に咥えた楊枝を上下に振った。
こんな珍妙な格好をしているが、カカシは至って大真面目なのである。
そもそもカカシが人生で初めての禁煙を宣言したのは新緑の香りがし始めた頃のこと。
理由はたしか、イルカさんにタバコの臭いなんてつけられないでしょ! だっただろうか。
んなことアンタ一人が気にしても仕方ないだろうとはとてもじゃないが口にできなかったが、カカシが宣言した以上、ゲンマは黙って口を噤むことにした。
「お小遣いなんてほとんど貰えないはずなのに、可愛いことするよねぇ」
そう思わない? などと上機嫌で問い掛けられて、ゲンマは曖昧に相槌を打つ。
世の中に溢れている禁煙グッズを差し置いて、おしゃぶりをチョイスするイルカの思考回路こそ不思議に思わないものだろうか。
なんて思ってはみたが、多分カカシにとってそんなことは問題じゃないらしい。
大好きなイルカさんがカカシのために用意してくれた。
それだけでただただ嬉しいのだろう。
恋は盲目とは言え、はたけカカシがここまで骨抜きにされる舞妓にゲンマが少しだけ興味を持った時だった。
わぁっと上がった歓声に視線を向ければ、華やかな着物を身にまとった噂の舞妓が真剣な面持ちでこちらに向かって歩いてくるではないか。
キリリと釣り上がった眉に鋭い目つき。派手な着物のおかげでそこそこ見栄えはするものの、普段からきらびやかな女性ばかりに囲まれているゲンマにとって、眼の前のイルカは食指すら動かない見た目である。
しかも、高すぎるおこぼにフラフラしながら歩いてくる姿は、とても売れっ子の舞妓には見えなかった。
蓼食う虫も好き好きと言うけれど、女にモテまくっているカカシがどうしてこの舞妓にご執心なのか、皆目検討もつかずにゲンマは思わず不躾な視線をおくってしまう。
まぁ、美人ばかり見慣れていると飽きるっていうからな…。
俺も気をつけよう。
ゲンマが心の中でそんなことを呟いている横で、カカシが弾んだ声を上げた。
「イルカさんっ」
「……カカシさん」
おこぼを引きずりながら近づいてきたイルカが、おしゃぶりを咥えたカカシを見つめてわずかに眉を寄せる。
そうだろう、そうだろう。
大の男がおしゃぶりを咥えている姿など、はっきり言って不可解極まりない。
今更とんでもないものをプレゼントしてしまったと後悔しても遅いというもんだ。
「ねぇ、イルカさんがプレゼントしてくれたコレ。禁煙にすごく役立っていますよ」
カカシが上機嫌でおしゃぶりを指差すのを見て、イルカが眉を寄せたまま手を伸ばした。