お願い

消えたり現れたりするよ。
日常のことなどをつらつら書くので、blogをブクマするのはやめてね。
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あーーー・・・・・。

なつめさんとの相互SSをひたすらチマチマ書いていたのですが、
どうも納得いかない〜。
全然ダメっ!!!
ってことで没だ!!
別に書き直し〜〜〜〜〜っ!!!

Blogに供養しておきますΩ\ζ°)チーン



「覆面忍者」なんてものを長くやっていると、隠された素顔を見てみたいという他人の好奇心を知らず知らずのうちにくすぐってしまうらしい。
幼い頃から顔の半分は隠してきたけれど、不幸な任務で左眼まで覆い隠してしまったオレの顔は、ほぼ四分の一しか見えていない。
それでも、アカデミーから一緒だった上忍連中はオレの顔なんてもう覆面込みで認識してしまっているし、ガイに至っては興味も糞も無いらしいので今の今まで自分の顔を覆っていることを意識なんてしたこともなかったのだが・・・。

「素顔を見せていただけませんか?」

真剣な顔でそう言われて、思わず押し黙った。
目の前の男の名前は確かうみのイルカ。ナルトのアカデミー時代の教師で、報告所でも「受付のイルカ先生」と噂になるほどの人気者らしい。
特徴は頭の天辺で結い上げた黒髪と、顔を一文字に横切る鼻傷。この商売をしていると、こんな傷はあって当たり前なぐらいで、オレにも顔を縦に走る傷がある。

「え――・・っと」

ガリガリと後頭部を指先で掻いて、そういや爪が伸びちゃったなぁなんてどうでもいいことを思っていたら、ずいっと一歩前に詰め寄られた。
うーん、近い。
パーソナルスペースに土足で踏み入られた気がして、少しだけ眉を顰めるものの相手はそんなオレの心の機微にも気づかないようで、眉をキリリと寄せたままじっとオレを凝視している。
意志の強そうな眼球は黒々と輝き、オレの一挙手一投足を見逃すまいとしているようで、なんだかこっちのほうが居心地が悪くなりそうだ。
なんというか・・この人すごく頑固そうだな。

「面倒くさ・・」

厄介ごとから逃れようと判断した意識が、ポロリと口から滑り落ちる。

「えっ?」

しまった、なんて思ったのは口に出してから。
だけど面倒そうなのは確かなので、取り繕うこともせずに胡乱な眼差しを向けた。
受付近くの廊下で二人立ち止まったまま、しばしの沈黙が続く。
報告書を提出にやってきた同僚が興味津々の面持ちで視線を送るのをヒシヒシと感じてしまい、オレは更に居心地が悪くなって思い切りため息を付いた。
本当に面倒くさい。
普段なら、面倒だと思うからこそサッサと素顔を見せて「はいさようなら」で終わるというのに、この時のオレはどうしてか彼に素顔を見せるのをためらったのだ。
それにだ。女に見せてと懇願されるならともかく相手は男である。しかもこんな階級も下の野暮ったい中忍にどうしてわざわざ素顔を晒さなきゃいけないのか。

「いやだーよ」

オレがそう口にした瞬間の男の顔は、なんというかとてもわかり易いものだった。
文字にするならこうだ。
ガーン。
物凄くわかりやすい。
忍者のくせにこんなにわかりやすくて良いのだろうかとこちらが心配してしまうぐらいのわかりやすさだ。
思わず吹き出してしまいそうなのをぐっと堪えて、オレはくるりと背中を向けた。
断られるとは思ってもみなかったのだろうか?
口をポカンと開けた間抜けな表情の男の顔を思い出し、フフフと小さく声が漏れる。
こんな時、口布をしていて良かったって本当に思う。
冷血のカカシなんて二つ名付けられてるこのオレが、男の間抜けな顔を思い出してはニヤニヤ含み笑いしてるなんてすっごく格好悪いじゃない。
だけど面白いもの見ちゃったねぇ、なんて。
その時のオレは、任務続きの退屈な日常にほんの少しだけ心が浮き立つのを感じたのだ。



*****



そんな事があったからだろうか。
オレはイルカ先生の行動を意識して確認するようになった。
それで初めて気づいたのだが、どうやら彼は以前からオレの様子をこっそり窺っていたようなのだ。
報告所で提出待ちの列に並んでいる時。
木の上でイチャパラ広げて微睡んでいる時。
懇親会などという名目で設けられた宴席で、そこそこ旨いつまみに舌鼓を打っている時。
感じるのだ。うみのイルカの視線を。
しかもどうやら彼はそれを、オレに気づかれないように隠れて盗見ているつもりらしい。
おっかしーよね。
仮にも上忍が中忍の気配に気づかないわけがないっていうのに。
クククッ。ふいにこみ上げる笑いに口の端を緩めれば、パチパチと眼を瞬かせる男の顔が瞳の端に映った。
酒を満たした杯を傾ければ、さぁ口布を下ろすのかと固唾を呑んで見守る視線を意識してしまう。
だからオレは口布の下を見られないように態と幻術で隠して飲み干すしてやると、ガッカリと落胆も顕になる表情に口元が緩んで仕方ない。
まるで百面相だよ、イルカ先生。
見たい、見たいと思われれば思われるほど見せたくなくなるのが心情ってもんじゃない。
どうやらオレは意外と天邪鬼な性格だったようだ。
そしてまた、彼がオレの目の前にやってくる。
まっすぐ前を見つめる視線に揺るぎはなく、今日こそはという意気込みと決意がありありと透けて見える。

「素顔を見せていただけませんか?」

面倒くさい、なんてもう思わないけれど、ずっと気にかかっていたことがある。
普通なら一度断られたら次はないのが当たり前。
何度断られても果敢に挑んでくる姿勢に、疑問はそのまま言葉になって口から滑り落ちた。

「イルカ先生は、なんでオレの顔なんて見たいの?」
「そ、それは・・・」
「うん」

期待して見つめるオレの前で、ゴニョゴニョと口ごもった後、意を決したように顔をあげる。

「素性もわからない怪しい人に、ナ・・ナルトの上忍師を任せるなんて、心配で・・・っ」
「・・・・・」

素性。
素性ねぇ・・・。
初めて合格者を出したとはいえ、仮にも火影に任命された上忍師である。
子供の頃から上忍として里に貢献してきたと自負している身の上を、素顔を隠しているから素性がわからないなんて、あんまりな言い草じゃない?

「あっ・・! その、失礼しましたっ! そういう意味ではなく・・」

ガックリ肩を落としたオレに気づいた男が、あたふたと慌てて言い繕う。
そりゃ、暗部なんて怪しい部隊に所属していたことはあれど、今は太陽の元を歩ける正規部隊だ。

「あー・・いえ・・。怪しいのは自分でもわかってるので・・」
「俺の方こそ失礼な事を言っちまってっ!」

恐縮しきって頭を下げれば、てっぺんで結ばれた尻尾がぴょこぴょこと跳ねる。
謝るときも全力なんだな、なんて思ったら、ふいに可笑しくなって吹き出した。

「わっ・・・!」
「えっ、なに?」
「あなたでも笑うことがあるなんて・・」
「オレが笑っちゃおかしいですか?」
「いえ・・その・・失礼ながら表情があまり読めないので・・」
「オレだって笑いますよ」
「ですよね。へへっ、なんかホッとしました」

鼻の上を指先で掻いてへにゃりと笑う顔に、なんだか気持ちが揺さぶられる。
なんなの、この人。
いくらここが里内だからって、無防備な顔を見せすぎじゃない。
警戒心がゆっくりと解けていくのを、どうしても危険だと感じてしまう。
懐柔されそうになる気持ちを振り払うように、口布のなかで唇を引き締めた。

「あのねぇ・・」
「はい」
「ナルトはもうアカデミーを卒業した下忍でしょ。先生がアレコレ口を出す筋合いはないじゃない」
「それはそうなんですけど、あいつは・・特別で・・・」
「特別? 余計に悪いでしょ。第一顔を見せたからって何? それでオレの何がわかるわけ?」
「・・・・・っ」

言葉を紡ぐ度に、クルクル表情が変わる。
必死な顔、戸惑った顔、驚いた顔。そんな百面相をもっと見ていたくて、意地悪な言葉も言ってみたくなった。

「先生に素顔は見せないよ」

さぁ次は、どんな表情を見せてくれるんだろう。
食い入るように見つめるオレの目の前で、ヒュッと小さく息を呑む音が聞こえた。

「どうしてですか?」
「え?」
「ほ、他の人には素顔を見せているっていうじゃないですか」
「・・・・・」
「どうして俺には・・・っ・・!!」






ここまで〜っ!!
続きかけずに撃沈 (TдT)
2016/11/09(水)
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